バスはシリグリに町を抜けて1時間もしないうちに山道となった。それにしてもすごいカーブの多い山道である。この山道をバスは対向車とすれすれに走るため、スリリングな旅路となった。
もちろんすぐ下はガケである。標識にあった制限時速5キロというのが頷ける。途中、ランプーと呼ばれる町でパスポートおよびシッキム入境許可書のチェックがあった。そして17時20分にようやくガントックに到着した。
僕はガントックに到着してすぐに、周りを見回し、カンチェンジュンガの雄姿を探したが、あいにく この日はもう暗くなり始めていたためか、カンチェンジュンガを眺めることができなかった。
ガントックは町の規模の割にはホテルの数が多く、宿探しには全く苦労しない。町を歩いていると、至る所にホテルの看板を目にする。ガントックは標高が高く夜はかなり冷え込むため、僕はとりあえずバスターミナル近くにあるホットシャワーの出る宿を探した。