メキシコシティ
アラメダ公園近くにある、 ラテンアメリカタワーより |
僕は海外で何度も長時間の移動を経験してきた。
ロサンジェルスからメキシコシティまで丸3日かかるバスに乗ったときは、76時間経過してもまだメキシコシティには着かず、さすがに疲れて途中の町グアダラハラでバスを降りた。
どうやらメキシコでは時間がゆっくり流れている。乗客の誰も文句を言わず、いらいらしていたのは僕一人だった。
最近では丸一日くらいの移動なら、苦痛に感じなくなっている。そのため他の日本人にたった10時間の移動ですよと案内すると、しばしばうんざりされてしまう。
仕方がない。ここはスピード国家・日本である。この狭い国土には世界最速を競う乗り物さえある。速さと正確さこそが美徳なのである。
カナダもメキシコも広い。これらの国の移動は、飛行機を除くと時間がかかる。ましてや世界最速の列車など無い。
長時間の移動は世界の広さが実感でき、さらに行く先々で地元の人との出会いもある。やはり旅はのんびり行きたい。
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