ネパールの首都カトマンドゥ郊外
バシュパディナートの女性のお祭り |
僕も旅でよくバスを利用する。忙しい旅をしているときなど、激しい揺れも心地よく感じ、貴重な睡眠時間を提供してくれたりもする。
しかし世の中には例外もある。すさまじくゆれるバスは世界中にあるが、ネパールのバスはそれに激しいクラクションが加わる。運転手が数秒おきにけたたましくクラクションを鳴らしながら走行するのである。
車内にいても実にうるさい。これでは睡眠どころか、何もする気が起こらない。あまりにもうるさいので、僕は運転手になぜそんなにクラクションを鳴らすのか尋ねた。
すると運転手は狭い道を猛スピードで対向車が来るからだと言った。なるほど安全確保のためらしいが、乗っているほうはたまったものではない。
そして最悪の事態が起こってしまった。ある時、バスに乗っていると、何とクラクションが止まらなくなってしまったのだ。こうなると地獄である。
バスはもはや人間の乗るものではなく、騒音を発するただの巨大な鉄の塊と化したのである。当然休憩時間中も騒音を発しつづけ、目的地に着いた時には頭痛に悩まされてしまったのであった。
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