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僕が今まで訪問した国の中で最悪の国である。思い出すのもいやなくらいで、この国に行っても何も楽しいことはない。ナイジェリアの大多数の国民は良心的な人だとは思うが、役人の腐敗や犯罪者集団や詐欺師があまりにも目立ちすぎるため、ナイジェリアの印象が最悪に感じてしまう。ここを訪れたことがある人なら、僕と全く同感ではないだろうか。
10年ほど前にはやっていたナイジェリアの詐欺集団による電子メールが僕にも届いた。「元大統領の資産の隠し場所に困っている 云々」と書かれた電子メールで、要はその莫大な資産の一部を支払うので協力してくれというものだった。
あまりにも怪しいので僕は無視していたが、後で聞いた話によると、日本人を含む多くの外国人がこの種の詐欺メールに乗せられて被害にあったとのことである。中にはナイジェリアまで出向いた上で、身ぐるみはがされてしまった不幸な人もいたそうである。実際ナイジェリアに行くと、このようなメールも国家ぐるみの犯行ではないかと思ってしまうから不思議である。
ナイジェリアの首都はアブジャと呼ばれる町であるが、実質の中心都市はラゴスである。ラゴスは治安が悪いというより、もはや無法地帯と言ったほうがよく、強盗団やその類が堂々と野放し状態で仕事をしている。
警察も見て見ぬふりをしており、取締るどころか逆に強盗に加担すらしている。コンゴ民主共和国など他のアフリカの国々にもどうしょうもない役人は少なからずいるが、ナイジェリアの役人に比べればまだ子供のようにかわいい。ナイジェリアの役人は自分たちの給料は旅行者や国民から奪い取るものだという信念をもっており、町の至るところに検問所と呼ばれるワイロ徴収所を設けて、そこを通るたびに武器をちらつかせてまるで当然のように金を要求してくる。
他の旅行者に聞いた話だが、このような検問所はナイジェリア国内の道路という道路にあり、その数はどんどん増えているそうである。この他にもラゴス市内にはいつ暴徒と化してもおかしくなさそうな集団がうろうろしており、ボディーガード無しには安心して歩けないのが現状である。
僕が旅行したのが悪名高き独裁者であるアバチャの時代だったためこんな状態だったのかもしれないが、僕はナイジェリアに長く滞在しても何も得るものがなさそうなので、結局ラゴス以外の他の町に行く気にもならず、さっさと出国することにした。自分を磨くために度胸試しとして行くのなら止めはしないが、行くのをおすすめしない国断突ベスト1の国である。
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