・一日目 サンフランシスコ村→パカヤ火山山頂 1時間30分
まずアンティグアからグアテマラシティへバスで行き(所要45分)、グアテマラシティからサンビセンテ・パカヤ村行きバスに乗る。バスに乗って1時間後、サンビセンテ・パカヤ村への分岐点付近でバスを降り、後はパカヤ火山登山口であるサンフランシスコ村まで未舗装の道をトラックをヒッチハイクするか、徒歩で行くことになる。
僕は運良くトラックをヒッチハイクできたので、トラックの荷台に乗せてもらってサンフランシスコ村まで行った。道は完全な山道で、所々にコーヒー園が広がっていた。それにしても凄い砂埃である。サンフランシスコ村に到着した頃には、体中すっかり砂まみれになっていた。サンフランシスコ村ではコーラやジュース、パン、スナック類を売る店があり、地酒ロンも売っていた。
サンフランシスコ村からパカヤ火山山頂までは、徒歩1時間30分から2時間といったところ。山頂で一夜を明かすので、夜サンフランシスコ村を出発することになる。最初は森林帯を進み、道もしっかりしているので楽だが、森林帯を抜けて外輪山に出ると様相が一変する。
以後、崩れやすい溶岩のガレ場や滑りやすい火山灰地を、ひたすら登らなくてはならない。しかも坂は予想以上に急である。この急坂をもろい足場に足を取られながら、息を切らせて登り切ればパカヤ火山山頂(2555m)である。
パカヤ火山は数分おきに小噴火を繰り返しており、噴火口から爆音と共に噴き上げられる真っ赤な溶岩を眺めることができる。山頂付近の山肌からは水蒸気が噴出しており、そこに横になれば天然のサウナのように大変温かい。このサウナの中を、シュラフに包まって噴火を見ながら一夜を明かすことになる。標高が高いために夜はかなり冷えるので、ロンでも飲んで噴火見物をすればよい。