ペダンへの道はいきなり急な登りから始まる。急坂に息を切らせるが、シッキムヒマラヤのすばらしい展望が前方左側に開けるので、励みになる。そしてチョカを出発して2時間40分後にペダン到着。この区間の殆どは、急な登り坂といってもよく、コース上最大の正念場である。
ペダンも無人の山小屋が一軒あるだけの場所である。ペダンからゾングリも急坂が続き、約1時間後、丘の上に出る。さらにこの丘を下りて、もう一つの丘に登れば、シッキムヒマラヤの展望が一気に開ける。巨大な山々が目前に迫っており、一番の写真撮影ポイントである。
ゾングリはこの丘を下ったところにあり、ゾングリには山小屋が3つあり、そのうちの一つがトレッカーに解放されている。山小屋内は決してきれいとはいえず、荒れ果てていた。毛布は用意されていたが、やはりストーブ類は無かったので、夜は恐ろしいほど寒かった。
・四日目 ゾングリ→ゾングリピーク→ゾングリ→ペダン→チョカ(泊) 13Km 4〜5時間
まず早朝4時に起きてゾングリピークへ登り、朝日を浴びたカンチェンジュンガを見ることになる。ゾングリピークへはゾングリから2キロの距離で所要45分。一つ目のピークを越えて次にあるピークがゾングリピークである。
ゾングリピークからはシッキムヒマラヤの最高峰カンチェンジュンガをはじめ、山々が360度のパノラマで迫ってくる。眺めを楽しんだ後は来た道を引き返し、チョカまで3時間半の行程である。
・五日目 チョカ→バクヒム→ユクサム(泊) 16Km 4時間30分〜5時間
ユクサムまで16キロの道のりを戻ることになる。所要5時間程度である。
・六日目 ユクサム→ペリン→ペマヤンツェ→ゲイジン→ガントック ジープ
再び来た道をジープで戻ることになるが、帰りは旅行会社の好意で、シッキムヒマラヤの眺めが美しいペリンの町と、チベット仏教の寺院があるペマヤンツェに立ち寄ってくれた。とにかく西シッキムの町は、どこも山々の眺めが良く、ついつい長居したくなりそうな町が多い。