しかしヤオーナネン村に到着したが、なぜか村人が一人もいないのである。村にある家を一軒一軒訪ね歩いていると、村の奥のほうから年配の男性が一人出てきた。
その老人はなぜか洋服を着ていた。話を聞くと、カスタムダンスは今はヤオーナネン村ではやっておらず、ヤーケルという別の村でやっているとのことだった。
老人は僕が気の毒だと思ったのか、一旦家に戻り伝統的ファッションに着替えて出てきてくれた。しかし目的のダンスは一人では踊ることはできず、仕方がないので僕はジープのドライバーに料金を交渉して、ヤーケル村へ行ってもらうことにした。
ヤーケル村に近づくにつれ、人々とすれ違う機会が多くなった。しかしすれ違う人はみんな服を着ていた。少しおかしいなと思ったが、その時は違う村の人々なのだろうと思いあまり気にしなかった。
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